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ダムの放流

こんばんは。

私はインフラを扱う学科に所属しているので、コンクリートや河川を扱うような講義を多く受講しています。

今日の講義では堤防の決壊を取り上げる部分がありました。

越水により決壊が導かれることが多々あるそうなのですが、国は越水しない想定で堤防を作っているからそれを認めてこなかった、みたいな話を聞きました。

はえ~、それはいけないなぁとぼんやりと考えていましたが、同時に思い出したことがありました。

ダムの話です。

これは昨年度の講義で聞いた話ですが、ダムが放水することに対して世間が悪印象を抱きすぎているらしいのです。

大雨が過ぎた後もなおダムの放流によって川の流れが激しくなってしまうことや、なぜ雨が降っている中でダムが放流をするのかといったこと、それだけを表面的に切り取ったメディアやSNSがダムの放流に対して批判をしていました。

しかしダムが本来氾濫していたであろう河川から人々を守っている事実が無視されている、と聞きました。

それを聞いた私はダムの放流は大丈夫!と安易に受け取っていましたが、どうやらそう簡単にはいきません。

過去にはダムの放流が許容量を上回り河川の氾濫を引き起こし何人もが死ぬ事故が起こっています。

これはそもそもダムが無ければもっと被害が大きかったかもしれませんが、放流が大規模になることを前もって予測・把握し早めに市民を避難させておけば被害はもっと抑えられたのです。

「お前たちのせいで死んだ」と市長やダムの管理職員が罵られる会見がありました。

正直私は、それはさすがにかわいそう…と思ってしまいましたが、それだけの責任が伴う真に人の命がかかる仕事にかかわろうとしているのだ、ということを改めて認識させられました。

こういった現実を知ることもやはり勉強のうちですね。

頭でっかちな頓珍漢エリートにはならないように気を付けます。

 

おやすみなさい。